圧倒的な軽さとストレッチ性を兼ね備えた「SPX COTTON / SPX CODE」。
その背景には、日本でしか作れない繊細で確かな加工技術があった。

北陸地方の町工場で50年以上に渡り続く、日本独自の糸加工技術「スピンドル(ピン)方式仮撚機(通称:ピン仮)」。

「仮撚(かりより)」とは、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維を一旦撚りを掛けたうえで熱を加え、撚りを戻す工程を連続で行う加工法を指し、糸に嵩高性を持たせるものだ。

世界的に一般的な仮撚加工は、糸を回転ベルトに通して加工する「フリクション仮撚」だが、一方で「PIN仮」は、糸を文字通りピンのような回転子に低速で絡ませて撚りを掛けていく。この「PIN仮」に北陸町工場の技術を掛け合わせて繊維商社の蝶理㈱が開発したブランドが「SPX」である。

大量生産型と言われるフリクション仮撚と比較すると、人手と細かな技術を要するため生産効率はどうしても悪くなってしまうが、その高い嵩高性と軽さが生み出す特有の風合いが世界的にも高い評価を得ている。

「SPX」ブランドサイト:https://www.chorimoda.com/spx

リサイクル原料を使用した1/52番手の「SPX COTTON」と1/18番手の「SPX CODE 18」を開発。「ピン仮」加工によって生み出されたSPXシリーズは、圧倒的な膨らみをもつため、通常の綿ポリエステルと比較して、シワがつきにくく、手でさっと撫でるだけでキレイな状態に回復可能。

MONTELUCEでは、そのシワ回復力に着目し、出先に持ち運べるパッカブルウエアを提案している。

1.たたみジワがある状態
2.手で二、三回撫でます
3.たたみジワが綺麗になりました

綿混素材はシワになりやすいことがネックのひとつだが、それを解消し、長時間小さく折りたたんでもキレイな状態で着用することが可能だ。

暖冬の影響で、通年で綿混素材の需要が高まっている。SPXシリーズはオールシーズン、デイリーから旅先まで対応可能な万能素材ではないだろうか。