主賓のスピーチ

こんにちは。

昨日の佐野君の結婚式。
私は、新郎側の主賓として出席しました。

私たちの会社のスタッフは、結婚式、披露宴を行うことが多いので、その時に私は主賓としてご挨拶することは、過去何回もありました。

ご存知のように、主賓のスピーチって、一番最初。
乾杯の前だし、場もまだ暖まっていません。
だから、真剣に聞かれちゃう。(笑)

お二人にとって、人生最大の1回きりの大イベントだから、失敗は出来ないし、、、恥を書かせてはいけない、、、その理由だけで、多少私も緊張が走ります。

お堅い場、フレンドリーの場、、、場によっても話す内容は違いがありますが、
最近は昔と違って、そんなに厳格な披露宴も少なくなったし、そもそも私は
「お日柄もよく、、、」のような、結婚式のスピーチ集は読んだことが無いので、いつも主賓とは言え、かなり自分流で話をします。

ただ最近は、原稿を持つようにしています。

もちろん、何も見ないで、読まないで、スピーチをする方が伝わるだろうし、カッコいいと思う。

だけど、その場合、その時の気分でアドリブを入れちゃったり、、、そうしちゃうと結構わけがわからなくなる。(笑)

そうすると、終わった後、あ、あれを話するの忘れた!とか、あ、これもだ! が出てきます。もちろんそれは、聞いている方には全く気づかれないことなんですが、何だか自分自身、とても後悔しちゃうのです。

それに、そんなことで、もし迷惑や恥をかかせていたら、、、
絶対に周りだってそんなことは、よっぽどじゃないと言わないけど、、、
何か、嫌なんですよね〜。

もちろん、原稿の棒読みはしませんよ。(笑)
全体的には原稿がなくても話せるように、何回も何回も読むし、かなり練習はして臨むようにはしていますが、手にはしっかり原稿は持つし、昨日も目で文字は追いました。

昨日のお祝いの言葉です。
佐野君のことがよくわかると思います。

主賓のスピーチ

佐野くん、あゆみさん、ご結婚おめでとうございます。
そして、ご両家の皆様、心よりお祝い申し上げます。

私、ただいまご紹介いただきました、丸安毛糸株式会社の社長、岡崎博之でございます。
弊社は両国で60年の歴史のある糸とセーターの会社で、私はその3代目にあたります。

佐野くんが私たちの会社に入社したのは、ちょうど6年前、2011年の4月でした。4回の面接で採用を決めました。

平成元年生まれ。とうとう平成生まれがキタか〜って思いました。
最初の印象は、字がとてもきれい!字が汚い私はとっても羨ましく感じた記憶があります。

佐野くんの採用を決めたのは、2つの理由があります。

一つは、学校で本業のニット課の勉強以外に、学友会や文化祭の活動をかなり積極的にやっていたことです。
それを面談の時何度もとっても楽しそうに話をしてくれたからなんです。

あ、成績も確かいい方だったような、、、気がしますね。

私たち中小企業は、やることがたくさんあります。自分の仕事だけをやって帰ればいい、と言うことではなく、何でも気持ちよくこなしてくれる方がいいです。
仕事のスキルは後からいくらでも教えられますが、こう言う姿勢は育ちからの
影響が大きいと思っています。

二つ目は、そう言うことを育ててこられたご家族の存在です。
家族の仲がいいということは、すぐにわかりました。
自分からご両親のこと、ご兄弟のことを、とっても嬉しそうに沢山話をしてくれたからでした。

私たちの会社では、毎年入社式の時に恒例で行っている行事がございます。
社会人としてはじめて出社するその日、ご両親のどちらかに内緒でお手紙を書いてもらい、サプライズで読み上げるのです。

普通は今までは大概母親から1通だけなのですが、、、何と、ご両親、弟2人の4通が届き、逆に私たちがサプライズでした。

さて、今日こうして私がお話するにあたって、先日佐野くんに「何を話したらいいかな?」って聞いたら、「社長〜、思い切り私を褒めて下さい!」と言うので、私は人を褒めるのはちょっと苦手な社長なんですが、、、

今日は褒めさせていただきます。(笑)

冗談はさておき、入社6年を経過した佐野くんは、今や若手社員の中心的な存在になっています。

糸を売るだけではなく、会社がやる新しいこと、ちょっと面倒なこと、いろんな場面に、「はい、私がやります!」って真っ先に手を挙げてくれる、とっても頼もしい存在なんです。

特に去年からは、「若手社員を自分がまとめあげる」と言う目標を立てました。
ランチミーテイングで若手を集めて、悩みを聞いたり、教えたり、本当によくやっていました。

そんな姿を私たち、社員全員が認めて、2016年の年間MVP賞を見事に受賞しました。

また、佐野くんは、皆さんもご存知の通り凄く多才です。

字は上手いし、習字もかなり上手い。私たちの大きな展示会でそれを披露しました。
ロックバンドを書いたイラストは、あまりにも上手過ぎて、それを載せたブログに肖像権侵害に値するって、超長い英文で海外から警告状が届いたほどでした。
ギターとダンス、体操の腕前は、社員旅行の宴会で遺憾なく発揮されました。

私はいつも冗談で、「佐野君はさ〜糸を売るのが一番苦手なんじゃないの!?」って、言ってしまうレベルの高さです。

あ、褒めなきゃ、でしたね。(笑)

私がこんなことが出来たら幸せだろうな〜って思うことが全部出来る佐野君が
ある意味、私の憧れなんじゃないかな。とも思います。

どうしてこんな器用なんでしょうか。
それは、先月佐野君が大きく載った、読売新聞の記事で知りました。

高校時代「青春を全部経験する」と言う目標を立てて、バンド、イラスト、ダンス、やりたいことすべてに全力で向き合ったからでした。

器用なんじゃなくて、努力の賜物なんですよね。
こうして、自分で目標を立てたことには、しっかり向き合い成し遂げていく力が佐野君にはあります。

さて、今日あゆみさんと言う素晴らしい伴侶と一緒になりました。
どんな目標を立てて、どう向き合うのでしょうか。これからは、1人ではなく2人の目標になりますね。
とっても楽しみにしています。

佐野くんとあゆみさんは、去年の12月1日に入籍をしました。
先日、籍を入れてどうなの?どんな気分?と聞いてみました。
長いこと一緒に住んでいるし、どんな答えかと思いきや、

「社長、それがですね、籍を入れたら、今まで以上に、もう愛おしく愛おしくて仕方がないんです。妻?と言うんですか?嫁と言うんですか? 何か、凄くいいんですよね〜」って、、、

嬉しい顔と言うよりですね、ちょっとエッチな顔で、にや〜〜っと笑いながら答えたあの顔が私は忘れられません。

私は、この何と言いますか、エロい顔をみて、あ、もうこの家庭は間違いない!と確信いたしました。(笑)

私は社員の結婚式でこうしてお話をする機会をいただきますが、、大概、まあそんなにもエピソードはないのですが、佐野君の場合は、何を話したらいい?と本人に一応、聞いてしまったほど、まだまだお話をしたいことはたくさんあります。

しかし、大分長くなってしまいましたので、このくらいにさせていただきます。

最後に。

「佐野く〜〜〜ん、ちょっと〜〜」 手招き

いつもこうして、ついつい何でも気持ちよくやってくれる佐野くんを呼んでは頼りにしています。
社長として、個人として、大好きな社員であり、大好きな奴です。
身体は細いですが、よく食べるし、基本身体は丈夫なのでしょうが、
たまに私の席の横に来ては、ちっちゃい声で笑いながら「社長、近くの病院紹介して下さい」って言うことがあります。
先週も、くしゃみするとあばら骨が痛い、、、なんて、言ってましたね。

これからは、自分の健康だけではなく、あゆみさんの健康にも気を使いながら、ご両親のやってきたことをそのままズバリ真似て、素晴らしいご家庭を作って下さいね。

どうか、末永くお幸せに。
ありがとうございました。

この原稿の(笑)を『カッコ笑い』とそのまま読んだのがウケた(笑)

私の後スピーチをした2人が、「カッコ笑い」を使ってくれたのが嬉しかったな〜〜

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