やはり社員教育に力を入れている会社は強い

通常の業務が忙しいから勉強なんてやれない!
そんな勉強をする時間を取るなら営業活動をしたい!
今はお客様に向き合うことに時間を使うべきでしょ!

このような理由で、社員教育をしない、社員教育を減らす、社員教育を休む。

それでいいのでしょうか?

頑張っている会社、伸び続けている会社は、勉強は一切しないでガンガン営業活動にだけ時間を費やしているのでしょうか?

どっちが大事?

正解は、両方です。
頑張っている会社、伸びている会社は、業務も勉強も両方をやっているんです。

通常の業務だけでもこれだけ忙しいから、、、

「そうだよな、、、では業務を頑張ってもらおう。 勉強は会社が良くなってからにしよう、、、」

それでは遅い。

それではダメなんです。

やはり社員教育に力を入れている会社は強い

はっきりそう思った。

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こんにちは。

札幌にある、超人気優良企業のヤマチユナイテッドさんの、新入社員研修「フレッシャーズ・キャンプ」の視察に、奥ノ谷塾メンバーと行って来ました。

ヤマチユナイテッドの山地社長は、「連邦・多角化経営」の手法でも有名で、全国で講演を行っています。

山地社長のご好意で、その多角化経営の真髄の一つである、この「フレッシャーズ・キャンプ」の見学することが出来ました。

フレッシャーズ・キャンプとは?

新入社員向けに、月一回、社長主催で一日行うビジネススクールの名称です。

2012年に1期生がスタートして、今年は6期生。

20名の新入社員全員、入社後このスクールに入ります。
もちろん、通常業務もあります。

この研修の目的は、将来の経営幹部の育成にあります。
つまり、入社早々全員にその機会を与え、それを目指して学びます。

フレッシャーズ・キャンプは、企業理念の唱和からスタートしました。

今日はアロハを着ている山地社長。 テーブルをまわっています。

スピーチ力

社長主催だからと言って、社長が1日中話してそれをただ聴いているだけではありません。
社長が話をするのは、わずか1時間程度。

後の7時間は、スケジュール通りに、ディスカッションと宿題の発表、そしてそれらのフィードバックの時間になります。

スケジュールはその回ごとに違いますが、時間通りにかなりのスピード感でその日のプログラムがどんどん進行していきます。

お約束は、超積極参加。
問いかけには全員が挙手をして発言する、、、そんな感じですね。

宿題は毎月課題図書2冊や、グループで調べまとめたパワーポイントでの発表、
そのスピーチ力をフィードバックされたり、即興のスピーチの場面もあります。

「人前で話す力」「スピーチ力」に重点を置かれているように思いました。

ある人が話をした後は、必ず誰かがそれについて、フィードバックをします。

私もグループディスカッションの時に各テーブルをまわらせていただきました。

フィードバック力

フィードバックは、「よかったです〜〜!」のような単純なものではなく、
「とてもよかったです。でも○○したらもっと良くなります。」
と、必ずその人の意見を付け加えます。
褒めて、意見を入れて、最後に褒めてしめる。それがルールのようですね。

聞く側も、初めからそのフィードバックをする姿勢で話を聞いていないと、絶対に言えない素晴らしいフィードバックでした。

話す力と聞く力の両面をしっかり学んでいます。

一斉に手が挙りフィードバックがはじまります。

これが入社4ヶ月の社員!?

その他のプログラムも、大変驚くものでした。

グループで他の業界の決算書を分析研究しそれの発表、、、例えば今回は大手アパレル2社と
テレビ局2社、それぞれの収益構造の違いと、会社の特徴や何を目指している会社かなどを
分析したり、

商店街をインタビューやリサーチをして、マーケティング的に改善点アイデアを出す、リアルマーケティング、

全く新しい新規事業の案と、その計画書を作成したり、

実はまだまだありますが、これらに楽しく取り組んでいる姿は、本当に驚きでした。

継続と成功の鍵は「事務局」の存在

「事務局」とは、フレッシャーズ・キャンプを卒業した社員たちです。
つまり、先輩たち。

優秀な成績でキャンプを卒業した入社4年目くらいまでの社員たちで、この事務局を構成します。

過去自分たちのやってきたことや、その年の新入社員の特徴を踏まえ、成長を期待しながら
グループとグループリーダーを決める。そしてその年の全体のプログラムを作っていきます。

毎月の司会進行、最後のフィードバックも、事務局=先輩社員 が行う。
年齢も近いし、共感する点も多いように思いました。

社長が関与するのは、この事務局との打ち合わせです。

それ以外は、事務局が主導で進んで行くのです。

後輩たちに自分たちが経験したことを教えていくことでも、さらに成長していきます。

開始前の「事務局」の打ち合わせ。 山地社長も参加しています。

フレッシャーズ・キャンプの効果

忙しい社長ですが、社長が主催だからこそ、このキャンプには毎回必ず出席します。
そこで社長の価値観や人柄を直接伝えることが出来て、距離感が縮まります。
皆んなの質問にも、にこやかに、きちんと答えていた姿がとても親しみやすく印象的でした。

また、グループで作業を行い発表することが多いことから、チームで仕事をすることを理解します。チームワークを学び、悩んだ時も助け合うことで、早期退職を防ぐことも出来ています。

奥ノ谷塾で訪問させていただいている3社の共通点

短パン社長の奥ノ谷塾で、お世話になっている会社、フュービックさん、OWNDAYSさん、そして、今回のヤマチユナイテッドさんの3社、それぞれ100億を大きく超える会社ですが、共通している点は、

 社員教育をもの凄い勢いでやっていること
◯ 社長が自ら教えていること
◯ その会社に一番合っているオリジナルプログラムを作り上げていること
◯ 継続していること
◯ 会社の文化になっていること

です。

<社員教育をもの凄い勢いでやっていること>

それぞれの社長はもちろん超多忙。
世界中を飛びまわっている社長ですが、月1回、ほぼ丸1日は必ず研修を行っています。

<社長が自ら教えていること>

自分の生い立ち、考え、価値観。
そこから成る企業理念、使命、一番大切にしていること。
現在、思っていること。これからやっていきたいこと、夢。

それをとても素直に、毎回伝えています。

<その会社に一番合っているオリジナルプログラムを作り上げていること>

社長はありとあらゆる勉強をしています。
かなりの量のセミナーにも参加してきたことでしょう。
その中で、自分や自社に合うセミナー、合う先生がいました。

さて、その先生に社員を任せればいい?

それは丸投げです。(笑)

そこに行って勉強して来なさい。
その先生を呼んで教えてもらおう。

他流試合と言う意味ではそれも大事なことかも知れませんが、丸投げはいけないと思います。
一番自社のことをわかっているのは社長。
今自社に何が必要か、これは今は無理だとか、必要がないとか、判断出来るのは社長です。

社員が学びにいき、学んだ事例を自社や自分事に変換することは、簡単ではないのです。

自分が学び、自社に必要なことを直接自社の事例に当てはめていく。

つまり、オリジナルのプログラムを作り上げています。

<継続していること>

続けることで毎回進化していきます。
そしてそれを惜しみなく公開しているところが凄いと思っています。

3社の社員研修や社内イベントは、見させていただいています。
それぞれ、凄いことをやっています。
ハンパない!です。(笑)

<会社の文化になっていること>

継続することで、学ぶことが文化になります。
そして、3社とも社員に一番伝えていることは、「企業理念」であり、皆んなで作り上げていく会社の文化なんだと思います。
唱えただけでは決して理解も浸透もしない理念、皆んなが同じ方向を向くよう、
毎回のプログラムを通して、気づかせています。

やはりライブに勝るものはない!

私は、山地社長にお会いし講演を聞いた時から、社長の考えや経営の方法にすごく共感しています。
数ヶ月前、スタッフ2名を連れて、山地社長のセミナーにも参加しました。

山地社長のセミナーにスタッフと参加しました。

経営手法の一つとして、何度か「フレッシャーズ・キャンプ」のお話は聞いてはいましたが、
実際に参加して気づいたことが沢山ありました。
やはり現場、やはりライブに勝るものはない。
そう思いました。

奥ノ谷塾 IN ヤマチユナイテッド フレッシャーズ・キャンプの最後は短パン社長の講演

いつも以上の熱々の、1時間35分でした!

講演は、講師が話したいことだけを話すのではない!
まさに「聞いている人」に向けて巻き込んだ、大爆笑の講演でした。

山地社長、2日間本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
引き続き、勉強させていただきます!!

奥ノ谷塾の皆さん、ありがとうございました。

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