シルク

【シルクのお話 その1】
シルクは大きく分けて「家蚕糸(カサンシ)」と「野蚕糸(ヤサンシ)」
があります。
「家蚕糸」はカイコを屋内で飼います。桑の葉だけを食べて育ちます。

「家蚕糸」には繊維の長いフィラメント状の「生糸(キイト)」と、生糸にできない短い繊維を紡績した「絹紡糸」があります。
「絹紡糸」でも特にネップなどの多いやや質の悪いシルクを使ったものが「絹紡紬糸(ケンボウチュウシ)」です。
「野蚕糸」は屋外で放し飼いにします。
「野蚕糸」は「柞蚕糸(サクサン、タッサーシルクとも呼ばれます)」ととても高価な「天蚕糸」などがあります。

昔は日本でもたくさんのシルクが作られていたそうですが、着物文化から洋服へ移り代わり、今ではほんの一部でしか作られていないそうです。
ちょっとさびしいですね。
(先日テレビのニュースで皇居の蚕に桑の葉をあたえる行事が放映されていました。皇居でとれた絹は、海外の来賓の方々に配られる贈答品になるそうです。)

今は主に中国とブラジルが原産国だそうです。

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↑一般的なシルクのまゆです。(家蚕)

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↑野蚕のまゆです。

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↑高級な天蚕糸のまゆです。

【シルクのお話 その2】

シルクには、
「生糸(キイト)」
「絹紡糸」
「絹紡紬糸(ケンボウチュウシ)」
「柞蚕糸(サクサン、タッサーシルク)」
などなど、色々な種類があることはご紹介しましたが、シルク共通の共
通点として「軽くてふくらみがあってしなやか」という特徴があります。

なぜそんな風合いになるかというと、シルクの複雑な構造のおかげです。
合成繊維ではけっしてできないミクロの世界です!

シルクは約0.2ミクロンの「フィブリル」が束になった「フィブロイン」の まわりを「セリシン」というのりのようなものでおおわれています。
ちょうど海苔で巻いた”そばずし”のような構造です!
(海苔が「セリシン」でそばが「フィブリル」です)
すべてたんぱく質です。

セリシンの中でフィブリルが細かくねじれあっていることで、光が複雑に屈折してあのきれいな光沢になったり、フィブリルの細かいすき間のおかげでふくらみと保温性が生れます。

蚕はすごいですね。

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↑シルクの断面図

【シルクのお話 その3】

種類によってどんな表情で、何が特徴なのかをお伝えしようと思います。

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「生糸(キイト)」
まず一番高級な「生糸(キイト)」です。
着物などの「正絹(ショウケン)」も「生糸」 です。
「生糸」は一本が千メートルにも及ぶフィラメ ント状のながーい繊維を、何本か束にして作ります。 フィラメントなのでほとんど毛羽がなく、つるっとしています。
繊維一本一本が切れていないので、はりがあり、しなやかな風合いにな
ります。 なんといっても光沢がすばらしいですね!
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「絹紡糸」
「絹紡糸」は、「生糸」にできなかった繭(まゆ)を集めて、それを綿状にして紡いだものです。
短い繊維(スパン)を使っているので、風合いはやわらかくふくらみがあり、温かみがあります。
優しいタッチで落ち着いた光沢があります。
綿で染めることができるので、メランジカラーを作ることができます。
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「絹紡紬糸(ケンボウチュウシ)」
「絹紡紬糸」は「絹紡糸」にもできなかった、やや質の悪い(むらやネップのある)綿をつむいで作ります。
綿にむらやネップがあるため、糸の形状もぼこぼこしています。 そんな形状を利用して、シルクネップを入れたものが多いですね。
とてもふくらみのある素材です。
値段もお手ごろです。
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「柞蚕糸(サクサン、タッサーシルク)」
「柞蚕糸」は外で放し飼いにされる「野蚕糸」なので、かたい葉っぱなども食べます。
そのため「家蚕」の蚕に比べて繭を吐き出す口の中の歯が、ぎざぎざしているそうです。
ぎざぎざした歯のすき間から繭を吐き出すので、「家蚕」の「生糸」に比べて繊維にムラができます。
その複雑なムラのせいで「生糸」のつるっと感に比べて、すりガラスのような微妙な光沢感になります。 独特のきしきし感(絹鳴り)です。

【シルクのお話 その4】

シルクは地球にやさしいだけでなく、私達人にもやさしい素材なのです。
「絹タンパク質」
シルクな大きく分けて、2種類のタンパク質で出来ています。
(”シルクのお話 その2″に図が載っているので、さらによく分かる!)

中心部分の”フィブロイン”とその周りを覆う”セリシン”です。

”セリシン”には、抗菌性があります。
そもそも、シルクのもとの繭(まゆ)は、蚕(さなぎ)の家です。
繭(まゆ)の中に菌や害のあるものを寄せ付けない為の工夫がしてあります。
その他にも、紫外線をカットする働きや抗酸化性という酸化}える作用があります。
抗酸化作用とは、老化を遅らせる・皮膚の炎症を抑える効果があります。

しかし、残念なことに・・・・・
ニット用に使われるシルクの糸はセリシンを取り除いた状態なのです。

セリシンは蚕のさなぎを守るバリアなので、硬くごわごわしています。 しなやかな風合いと光沢を得て、さまざまな色に染色するためにはセリシンを取り除く必要があります。
自然の力はさすがです。
そんなすばらしいシルクを使った素材は、こちら↓↓↓

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Palace(パレス) 2/68
Cotton80%
Silk20%
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LenpurSilkⅡ 2/68
Lenpur90%
Silk10%

などなど、他にもたくさんあります。
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